子供の矯正治療

子供の歯を見てあげるのは親の大事な役目。
子供(4 ~12歳)の矯正治療

子供は歯に関心がないため、子供の歯を見てあげるのは親の大事な役目です。

アメリカでは矯正の装置をつけている子供達を頻繁に見かけます。

アメリカ矯正歯科学会では、子供の歯に何かおかしいと感じたとき、まず矯正専門医を訪れることを勧めています。気になったら、2、3歳からでも受診することはおかしいことではありません。早急に矯正歯科治療を始める必要はありませんが、この頃から定期的に観察していくことで、早期発見につながります。

子供の歯の異常を見つけるサインは?

  • 噛むことが難しい、おかしい。
    (前歯でものを噛む、口の中にものをためる、固いものを食べずに吐き出す。)
  • まる飲み込みをする。
  • 口で呼吸する。 icon-arrow-right 開咬
  • 奥歯では噛むが、前歯や横の歯でかめない。 icon-arrow-right 開咬
  • 話し方(発音)がおかしいところがある。空気が漏れるなど。 icon-arrow-right 開咬
  • 指しゃぶり(指ダコがあるか否かで判断できる)、咬舌癖、咬唇癖、鉛筆かじり、頬杖、爪咬み、等。
  • 頬の内側を噛みやすい。
  • 舌の癖や動きがおかしい。
  • でこぼこの歯 、正しい位置に生えない歯、歯列からはみ出た歯。
  • 出っ歯や受け口。
  • あごの過成長・劣成長。
  • 歯ぎしり。
  • 顔の左右のアンバランス。 icon-arrow-right 交叉咬合
  • 乳歯が抜けるのが早すぎる、または遅すぎる。
  • ぶつけたり転んだりして歯が抜けてしまった等の外傷がある。
  • 第一大臼歯の生え方がおかしい。
  • いつまでも生えてこない歯があるか? icon-arrow-right 欠損歯
  • 歯が正常な数より多く生えている。 icon-arrow-right 過剰歯
  • 2本以上の歯が一つにくっついて生えている。 icon-arrow-right 癒合歯 icon-arrow-right 定期的な検診が必要
  • 両親の歯並びが悪い(遺伝) icon-arrow-right 悪い歯並び

上記以外にも親から見ておかしい、変だなと思われたら、
早めにご相談されることをお勧めします。
この年齢のお子さんの異常については、特に親が観察しないと
気がつかないことも多いので注意して下さい。
悪い歯並び自己診断 icon-angle-right

子供の時期にはじめるメリットは?

  • 顔や顎の骨の成長を正常に促すことが可能。
  • 歯と顎のバランス(噛み合わせがよくなる)を調整できる。
  • 自己のイメージアップ
    (出っ歯や受け口による精神的ダメージの改善=心の安定
      icon-arrow-right 消極的性格から積極的になる。笑顔でいることが増える。etc.)
  • 発音がよくなる。
  • 永久歯がよい状態で生えるための誘導。
  • よく噛めることによる健康増進。
  • 歯並びがよいことで虫歯になることを予防できる。
  • よく噛めることで脳への刺激になる。
  • 口呼吸を矯正治療で早期に治療することで顎顔面の発達を正常にし、病気を予防する。

Q. この時期一番気をつけなければならない歯は?

icon-arrow-circle-right A. 永久歯の第一大臼歯は、永久歯の中で一番最初に生えてくる歯です(6歳臼歯ともいいます)。
上下の顎の噛み合わせを決定する大切な役目をします。
歯列の中心となる上、噛む力が非常に強い歯です。第一大臼歯が生えると次に前歯が2本生えてきます。この前歯と6歳臼歯の間へ3本の歯(犬歯と小臼歯2本)が生えてきますので、第一大臼歯の出方が悪いと歯並びの乱れる原因になります。

Q. 矯正歯科治療を始める適齢期はありますか?

icon-arrow-circle-right A. 6~9歳前後が一般的に多いでしょう。
但し、反対咬合の場合、4~5歳からの検診が必要になりますのでやはり気になった時に来院されることによって早期発見につながります。まだ治療の段階ではないと診断されても、定期観察していきますので安心です。

Q. 乳歯のときに出っ歯の場合、すぐ治療が必要ですか?

icon-arrow-circle-right A. 乳歯列のときは、混合歯列になるのを待って矯正歯科治療を開始するケースが多いです。

Q. 指しゃぶりや舌の癖が気になります。

icon-arrow-circle-right A. 習慣を修正しないと日常生活に支障を来してくる上、悪い歯並びの原因にもなります。
癖を直す治療をします。

Q. まだ3歳なのですが、受け口のように見えます?

icon-arrow-circle-right A. 検診が必要です。
反対咬合の場合早期発見、早期治療が大事です。
顎の成長を観察し、治療開始の時期を見極めます。
補助装置を使用して顎の成長をコントロールし、矯正歯科治療を開始することもあります。